第五分科会「増設・教育条件・啓発活動」に参加して(城之内)

12月1日、2日に開催された、第63回全国夜間中学校研究大会・大阪大会に参加してきました。

 「夜間中学校の増設に向け、 『教育機会確保法』の制定後、 いかにして増設を成し遂げ、 夜間中学校の学びの輪を広げるか。また、既存の夜間中学校の充実をいかにして図っていくのか。全国の取り組みと交流 しながら、その道筋を考えていきたい。」というコンセプトのもと第五分科会の中で、岡山の取り組みを報告しました。自主夜間中学校の関係者はもちろんのこと、公立夜間中学校の関係者、今後、公立夜間中学校設置を検討している教育委員会など、多くの参加者で活発な議論がおこなわれました。

 その中で、ニーズ調査についても討議しました。形式的な調査では、「本当に夜間中学校を必要としている人の声が届かない。字が書けない、計算ができない人が手を挙げることは勇気がいる。そもそもとして、夜間中学校についての社会的認知の低さの問題がある。」など様々な意見が出ました。

 

 岡山自主夜間中学校はまだまだ生まれたばかりです。皆様のお知り合いの方で、義務教育を修了しておられない高齢の方、学校は出たけれども不登校や病気などで十分に学ぶことのできなかった方、外国籍の方で、日本語の会話に困っておられる方、日本語は話せても読み書きができない方などおられましたら、是非、ご一報ください。